経営改善計画書とは?なぜ銀行に求められるのか
銀行に返済条件の変更(リスケジュール)や追加融資を依頼するとき、ほぼ必ず求められるのが「経営改善計画書」です。これは「今後どうやって会社を立て直すのか」を数字と行動計画で示す書類であり、銀行が融資判断を行ううえでの最重要資料となります。
「計画書なんて作ったことがない」「何を書けばいいかわからない」──そう感じる経営者の方は多いですが、ポイントを押さえれば決して難しいものではありません。この記事では、銀行が納得する経営改善計画書の作り方を解説します。
経営改善計画書に記載すべき基本項目
経営改善計画書に「これが正解」という決まったフォーマットはありませんが、銀行が評価するポイントは共通しています。以下の項目を網羅することが基本です。
▶ ①会社の現状分析
売上・利益・借入金の推移、事業ごとの採算状況など、現在の経営状況を客観的な数字で示します。「なぜ今の状態になったのか」という原因分析も欠かせません。外部要因(市場環境の変化など)と内部要因(コスト管理の甘さなど)の両方に触れましょう。
▶ ②具体的な改善施策
「売上を上げます」「コストを削減します」だけでは銀行は納得しません。「どの事業で」「何を」「いつまでに」「いくら」改善するのかを具体的に記載します。例えば「不採算事業Aからの撤退により年間◯◯万円の固定費を削減」といった粒度が必要です。
▶ ③数値計画(損益計画・資金繰り計画)
今後3〜5年程度の損益計画と資金繰り計画を作成します。銀行が最も重視するのは「返済原資が確保できるか」です。売上の見通しだけでなく、人件費・原材料費・借入返済額まで含めたキャッシュフローの見通しを示すことが求められます。
▶ ④実行体制とモニタリング方法
「誰が」「どの頻度で」計画の進捗を管理するのかを明記します。月次で実績と計画のズレを検証し、必要に応じて修正する仕組みがあることを示せると、銀行からの信頼度が大きく上がります。
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銀行が経営改善計画書で見ているポイント
「実現可能性」が最も重視される
銀行は「立派な計画書」ではなく「実現できる計画書」を求めています。売上目標を大幅に上方修正した楽観的な計画は、かえって信用を失います。現在の市場環境や自社の実力に即した堅実な数字を積み上げることが大切です。
「経営者の本気度」が伝わるか
計画書は経営者自身が内容を理解し、自分の言葉で説明できなければ意味がありません。丸投げで作られた計画書は、質問されたときにボロが出ます。専門家の力を借りるにしても、計画の骨格は経営者自身が考え、数字の根拠を説明できる状態にしておく必要があります。
一人で作るのが難しければ専門家を活用する
認定経営革新等支援機関の活用
中小企業庁は「経営改善計画策定支援事業(405事業)」として、認定経営革新等支援機関(税理士、公認会計士、中小企業診断士、弁護士等)が経営改善計画の策定を支援する制度を設けています。この制度を利用すれば、策定費用の2/3(通常枠:計画策定費用上限200万円+伴走支援費用上限100万円)を中小企業活性化協議会が負担してくれます。
全国47都道府県に設置されている中小企業活性化協議会に相談すれば、認定支援機関の紹介を受けることも可能です。
コンサルタントに依頼するメリット
認定支援機関とは別に、借金問題に特化したコンサルタントに相談する選択肢もあります。特にリスケジュールや私的整理を視野に入れた計画策定では、金融機関との交渉ノウハウを持つ専門家のサポートが有効です。
▶ 関連記事:資金繰りが厳しいとき、まず何をすべきか?3つのステップ
経営改善計画書のことでお悩みならオフィスレナセルへ
オフィスレナセルは、法人・会社の借金問題に特化した再生コンサルティングを提供しています。経営改善計画書の作成支援から、金融機関との交渉、返済条件の調整まで、経営者に寄り添いながら事業の再生をサポートします。
「計画書の作り方がわからない」「銀行に提出したけど突き返された」──そんなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
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