銀行との交渉を有利に進めるために準備すべき5つの資料

オフィスレナセル

 

「信用保証協会付き融資の返済が苦しくなってきた」「このままだと代位弁済になってしまうかもしれない」——中小企業の経営者にとって、保証協会付き融資の返済問題は会社の存続に直結する重大事です。本記事では、保証協会付き融資の返済が困難になったときに取り得る選択肢を、リスケジュール・代位弁済・求償権・サービサー対応の4つの段階で整理し、専門家への相談を含めた現実的な進め方を解説します。

信用保証協会付き融資の基本的な仕組み

信用保証協会は、中小企業が金融機関から融資を受ける際に連帯保証する公的機関です。万が一、中小企業が返済できなくなった場合、信用保証協会が代わりに金融機関へ返済を行います。これが「**代位弁済**」と呼ばれる手続きです。

一般的には、最終返済日から90日経過後を目安に、金融機関が信用保証協会に代位弁済を請求する流れとなります。代位弁済が行われると、信用保証協会は中小企業(および保証人)に対して、代位弁済額を元本とする「**求償権**」を持つことになります。

返済が苦しいときの4つの選択肢

①金融機関へのリスケジュール交渉

まず最初に検討すべきは、代位弁済前のリスケジュール(返済条件の変更)交渉です。一定期間の元金返済猶予や、返済期間延長を金融機関と合意できれば、代位弁済を回避できる可能性があります。リスケ交渉の進め方は銀行への返済が苦しくなったら?リスケジュールの記事でも詳しく解説しています。

②経営改善計画書の提出

金融機関は、根拠のある経営改善計画書を提出されると、リスケジュールに応じやすくなります。認定経営革新等支援機関のサポートを受けて作成した計画書なら、信用力もアップします。詳しくは経営改善計画書の作り方の記事をご参照ください。

③代位弁済後のサービサーとの分割交渉

代位弁済が行われると、信用保証協会は債権回収を「**保証協会サービサー**」(債権管理回収業に関する特別措置法に基づき法務大臣の許可を得た債権回収専門会社)に委託するのが一般的です。サービサーへの返済については、分割払い・支払い可能額に応じた交渉が現実的に行われます。公的機関である信用保証協会の委託を受けたサービサーですので、過剰な取立はなく、事業者の実情を踏まえた回収が行われます。

④私的整理・法的整理の検討

分割交渉でも対応しきれないほど債務が重い場合は、私的整理や民事再生・破産といった法的整理の検討段階になります。事業継続を前提とするなら私的整理や中小企業活性化協議会への相談、再建が困難な場合は法的整理という流れで判断します。

求償権の時効と長期化リスク

信用保証協会の求償権は、民法上の消滅時効として「権利を行使することができることを知ったときから5年間」が原則とされています。ただし、時効期間中も時効は更新(中断)される事由があり、放置していれば自然消滅するわけではありません。借金放置リスクの記事でも触れていますが、債務問題は早期に専門家へ相談するのが鉄則です。

個人保証と経営者責任

保証協会付き融資の多くは、経営者個人が連帯保証人となっています。代位弁済後の求償権は、会社だけでなく経営者個人にも及びます。「経営者保証ガイドライン」を活用すれば、経営者個人の自宅などを残して整理できる可能性もあります。詳しくは個人保証と会社の借金の記事もご参照ください。

早期相談がもっとも有利

保証協会付き融資の返済問題は、**段階が進むほど取れる選択肢が狭まる**性質があります。代位弁済前のリスケ段階・代位弁済直後の交渉段階・私的整理段階のどこで相談するかで、再建の可能性が大きく変わります。

「もう少し様子を見よう」と先延ばしにする間に状況は悪化していくため、返済が苦しいと感じた段階で、認定経営革新等支援機関や弁護士・公認会計士・税理士などの専門家にご相談いただくのが安心です。

オフィスレナセルへのご相談

オフィスレナセルは、法人向けの借金再生コンサルティングを行っています。保証協会付き融資の返済困難・代位弁済への対応・サービサー交渉・私的整理など、段階に応じた最適な対応をご提案します。経営者の方の精神的なご負担にも寄り添い、再建可能な道筋を一緒に整理していきます。

会社の借金問題でお悩みの方は、まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

【免責事項】
本記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の法的・会計的判断を保証するものではありません。実際の保証協会付き融資の返済問題への対応にあたっては、必ず認定経営革新等支援機関の税理士・公認会計士・弁護士等の専門家にご相談ください。本記事の内容に基づく判断によって生じたいかなる損害についても、当社は責任を負いかねます。